座敷童子
幸運を呼び、その家に富をもたらすとされる座敷童さんです。
謎めいた座敷童子さんの秘密に迫っていきましょう。
こんにちは。虚兎です。
座敷童子さんと言えば、いるだけでその家に富をもたらす事のできる常時発動型スキルは有名です。
しかしそのかたわら、謎多き存在でもある座敷童子さんの秘密を探ってみましょう。
その伝承
東北地方(主に岩手県)に伝わる子供の姿の妖怪とされており、その名の通り座敷や、または蔵を好むそうです。
見た者に幸運をもたらし、住み着いた家には富を招いて頂けますが、座敷童子が去った後の家は衰退し、没落するとも伝えられております。
早速、虚兎は調査を開始。
おやつを食べ終え、古文献の中から座敷童子の伝文を探します。
その名前
座敷童子(ざしきわらし)と言う名が一般的ですが、それ以外にも地域によって様々な名で呼ばれております。
座敷童、座敷童衆、座敷小僧、座敷ぼっこ、御蔵ぼっこ、カラコワラシ等。
それだけ色々な土地での目撃例が多いと言う事でしょうか。
この事からも、かなり広い範囲での分布が見てとれます。
さらに、これ以外にも地域によっては座敷童子に階級が存在し、家の「土間」にいる座敷童子を米つき童子、臼つき子、のたばり子、等と言い、「奥座敷」にいる綺麗な座敷童子をチョウピラコと言うそうです。
米つき?臼つき?チョウピラコ?
土間にいるタイプと座敷にいるタイプがおられるのですか?
その姿
性別は男女共に見られ、下は3歳程度から上は15歳程度。
男の子は黒い着物に、女の子は赤い着物。
そして珍しい例でしょうが、男女2人など複数。
または黒い獣の様な姿や、武士の様な姿といった目撃例もあるとされいや、それたぶん違うやつだと思いますよ。
そして座敷童子さんのする事と言えばいたずら。
音を立てたり、灰の上に足跡を残したりと、子供らしく微笑ましいいたずらです。
子供と一緒に遊ぶ事もあるそう。
あとなんか目が細いイメージがありますね。
その正体
一体、座敷童子とは何なのか。謎は深まるばかりです。
なぜ子供の姿なのか。なぜ幸運をもたらすのか。そしてなぜ多くは東北地方に伝えられるのか。
古文献を見つめる虚兎の目は、とある箇所でとまりました。
某民族学者さんによれば、座敷童子を子供の「霊」ではないかと考えられるそうです。
うすごろ
東北地方では昭和の初期頃まで口減らしのために子供を石臼(いしうす)の下敷きにし、お墓ではなく土間や台所に埋める風習があったそうです。
そのような目にあった子供の霊が出現した事が、座敷童子の特徴である「人を驚かす」などの行為に似ているからと言う事です。
え?身内?
土間にいる「臼(うす)つき子」は臼をひくような音を立てたり、「ノタバリコ」は土間から這い出て座敷を這い回る姿などが目撃され…身内の幽霊がってこと??
そしてこれらのタイプの座敷童子は幸運をもたらすタイプでは無いようです。
そしてもう1人おられます。
座敷を好むチョウピラコさんです。
名前からして何となく気品を感じさせてくれますが、どう言う意味なのか、そもそもどう言う字を書くのかもわかりませんでした。
しかしどの古文献にも「色が白くて、1番綺麗な座敷童子」とか、さっきと違いポジティブなワードがたくさんです。
こちらの方が幸運をもたらしてくれる伝説の座敷童子なのでしょうか。
その性質
さて、座敷童子さんといえば幸運。とりわけイメージとしてはお金的な事ですかね。
しかし何故、座敷の童子さんが幸運をもたらしてくれるのでしょう。
そこにはどんな秘密が待ち受けるのか…
最大の謎に挑むため、虚兎のwi…古文献をめくる指にも力が入ります。
…。
もう何時間が過ぎたでしょうか。窓の外がうっすらと明るくなりはじました。
残念ながら、どこを探しても座敷童子さんが富をもたらす理由を見つける事はできませんでした。
座敷童子さん本人にしか知り得ないと言う事でしょうか
…。
座敷童子が口減らしの為に亡くなった子供の霊なら、チョウピラコさんも同じ理由で亡くなった子供の1人なのでしょうか。
土間で亡くなった子供が臼つき子やノタバリコとして土間に現れるように、チョウピラコさんも座敷で亡くなった子供の可能性もあります。
しかしそれでは怨みこそすれ、幸運を呼んであげる余地など無いように思えます。
ふむ。
もしかしたら
自分の住んでいる家にもっとお金があれば、口減らしの犠牲になる事は無かったかもしれないと言う思いが
住む家に富を与える能力になったのかもしれません。
そうすればここで
いつまでも大事にしてもらえると
まぁ
無理矢理こじつけただけです
特別ふろく
開運まんが(座敷童子)
お読みいただきありがとうございます☆
presented by 虚兎
©️2020 虚兎