こんにちは。虚兎です。
地震大国と言われる我が国「日本」。
備えをするのはもはや常識です。あらためて地震を知り、防災を知っていきましょう。
もくじ☟
地球の内部、マントルの上に乗っているプレートと呼ばれる巨大な岩盤が、ズレたりぶつかったり、片方のプレートがもう片方のプレートの下に沈み込む際に起きる衝撃の事。
日本は四つのプレートの上にあるため、頻繁に地震が起きる。
地震のエネルギーを示す数値です。
マグニチュードが1上がるごとに、そのエネルギーは31.6倍になります。
震度
その観測地点がどれだけ揺れたかを表します。
1900年以降の巨大地震
兵庫県南部地震(阪神淡路大地震)
M7.3 最大震度7
1995年1月17日(火) 午前5時46分
死者・行方不明者 6434人
避難人数 約30万人
被害総額 約10兆円
この地震は地震発生の時間が早朝と言う事もあり、多くは自宅で就寝中でした。
そのため人的被害もそれに伴うものとなり、ほとんどが建物の倒壊や、大型家具による圧死が原因とされています。
合わせて火災による被害も甚大で、約7000棟が燃え盛る炎の中に消えてしまいました。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
M9 最大震度7
2011年3月11日(金) 午後2時46分
死者・行方不明者 18425人
避難人数 約47万人
被害総額 約17兆円
記憶にも新しい日本周辺における、観測史上最大の地震。
その犠牲者は、遠く離れた東京まで(7人の死亡)。
死亡者14308人の内9割以上が、最大で10mにもなる高波に襲われ、命を落としたのです。
火災や圧死など、その他の死亡原因もほとんどが津波に関連したものでした。
関東大地震(関東大震災)
M7.9 最大震度7(推定)
1923年9月1日 午前11時58分
死者・行方不明者 105385人
避難人数 192万人以上
被害総額 約320兆円
この地震は1度の揺れではありません。
なんとM7クラスの地震が5分の間に3度も起こったのです。
木造家屋の密集した東京では、その被害の多くが建物の倒壊に加えて、「火災」が最も大きな原因でした。
東京の約40%を焼き払ったこの火災の犠牲者は全体の実に9割にも及び、建物被害では全壊が約110000棟に対して全焼が210000棟。
そのほとんどは東京、神奈川、千葉でした。
その他、液状化による地盤沈下や崖崩れ、さらに沿岸では津波も発生。相模湾周辺と房総半島の南端では最大高さ12mの津波が起こったとされています。
このように地震による揺れの他にも、火災や津波などの被害にも、じゅうぶん備えていかなければなりません。
そしてこの先に起こるとされている巨大地震。
首都直下型大地震と、南海トラフ大地震の予想について見て行きましょう。
その前に
観測史上最大の地震
1960年5月22日チリ地震。 M9.5の超巨大地震は、その震源域の長さが1000キロ、幅200キロにも及びました。
ちなみに世界で起こる可能性のある、最大の地震は M10だそうです。
これは東日本大地震( M9)の31倍のエネルギーと言う事になります。
予測されている超巨大地震
南関東直下地震(首都直下型大地震)
M7.3 最大震度7(推定)
死者 推定最大23000人(内、火災16000人)
被害総額 推定約95兆円
避難人数 推定720万人
2034年までに約70%の確率で起こるとされる、南関東を震源とする大地震の総称。
南海トラフ地震
トラフ
海底の細長い谷。深さが6000mより浅い。6000mより深いものは「海溝」。
M8〜9 最大震度7(推定)
死者 推定最大323000人
被害総額 推定220兆3000億円
避難人数 推定950万人
こちらも30年以内に70~80%の確率で起こると言われております。
カウントダウンの始まった巨大地震の前に、我々ができる事とは?
地震が起きた時に逃げる場所
家で地震が起きた時、どこに逃げますか?生死を分ける重要な選択です。
ここでは色々なサイトを参考に、家の中で比較的安全な場合を調べてみました。
家具が無い
柱が多い
玄関
潰されるような大きな物もなく、ガラスもない。加えて頑丈です。阪神大震災の時も家は倒壊して玄関部分だけ残った例も少なくないとか。
「そこまで行けるならいっそ外に出るよ」と思いがちですが、外は外で危険がいっぱいです。
割れたガラスや屋根瓦が落ちてくる。電信柱も倒れてくるかもしれません。
耐震基準を満たしていないなど倒壊の危険性がある住宅の場合を除いて、基本は「揺れが収まってから」、落ち着いて避難する事です。
玄関のドアは開けておいて下さい。変形して外に出られなくなってしまいます。
トイレ
物もありませんし、小さい窓ガラスがある程度でしょう。4つの柱に囲まれた小部屋。トイレは古来より地震の際、不滅の安全神話を待つセキュリティルームです。
落下物もせいぜい上の戸棚からトイレットペーパーが落ちてきて、頭にぽこんと当たるくらいでしょう。
しかしここでも気をつけないといけない事がございます。
そもそもトイレは避難場所ではないため、建築形態によっては柱に囲まれてない場合がございます。そこが大事なんですよ。
そしてもう1つ。トイレのタンクが上部にある場合。これはもう明らかに危険です。
その他トイレをリラックスルームとして活用しておられる方は色々な物を置かれていると思います。
マンガ本程度ならまだしも、ガラスや陶器などの置物は避けた方が良いかもしれません。
現実にマグニチュードも7や8になると、トイレの神様の力も、無力でしかないのです。
尚、ドアが歪んで出られなくならないよう、出入り口は開けておきましょう。
机の下
身を守るのには最適と思われますが、実際はそう単純ではありません。
机の頑丈さにもよりますし、全員が身を隠せる程のスペースがあるでしょうか?
動かないよう机の脚を掴んでいれば、今度は無防備のその手が危険にさらされます。
そもそも巨大地震の前では机神話の常識も通用せず、机ごと吹っ飛ばされる可能性もあるとか。
しかし地震などは突然のものです。他に選択肢がない場合は身を守るために有効な家具であるのもまた事実。
まさか震度7の揺れの最中、物が散乱した家の中をイチかバチか這いずって玄関まで行けませんもの。
さて、家の中で比較的安全度の高い所をまとめてみました。
しかしご注意頂きたいのは、結局はその家の環境によると言う事でしかありません。
倒壊の恐れのある建物もございますし、耐震対策がばっちりの家もございます。外が狭い路地か、広い庭かでも違うでしょう。
1人なら玄関まで行けたとしても、一緒に住んでいる家族は?
子供やお年寄りが震度7の揺れの中、咄嗟に玄関まで行けるとは思えません。
ベビーベッドに寝ている赤ちゃんや、怯えて部屋の隅のほうに行ってしまうペットちゃん。
あらかじめ対策を考えておかなければ、急な事に頭も身体も動きません。
周りの環境を良くご確認の上、身を隠す場所の優先順位を考えておきましょう。
何とか無事に地震を乗りる事ができてもまだまだ安心はできません。
揺れが収まり、家の倒壊もなかったとしても、どうしようもない場合以外は家の中には入らないで下さい。
要するに、ただ家の中のごちゃごちゃの状況を見ようと、うかつに室内に入って「うわ〜、すっげぇなぁ〜」などどちんたらしててはいけませんと言う事です。
大地震には必ず、同じ位の大きさの「余震」と言うものがきます。
一度目にせっかく主人のために耐えぬいた家もその時に力尽き、倒壊してしまうんです。もちろんその時、家の中にいてはひとたまりもありません。
終わりに
我々は地震や火災を乗り切った後も事も考えておかなければなりません。
電気もガスも水道などのライフラインも止まってしまいますし、食料や水も必要です。
南海トラフ地震ではおよそ9600万食の食料が不足するとされています。
いずれ来るとされる超巨大地震。
被害の予想データを見ていると、はたして我々は生きて乗り越えられるのだろうかと絶望してしまいそうですが、これはあくまで最大の被害の場合です。
被害の大きな要因である火事などは季節に影響されます。
冬であれば空気の乾燥や、ストーブなどの暖房機器を使用しているため、被害の拡大が懸念されますが、夏であれば湿気が多く、地域によっては毎日のようにやってくるゲリラ豪雨の猛烈な雨が、この時ばかりは味方になるかもしれません。
津波にしてもハザードマップが作られ、沿岸では要塞のような防波堤が建てられている所もあります。
何より我々が日頃から耐震や火災対策を徹底する事によって、死者数を大幅に減らす事ができるそうです。
家具の固定。通路には物を置かない。備蓄品を用意しておくなど、例え小さな事でも日頃より常に災害を意識した行動が大切です。
今は忙しくて、対策なんかとても無理。
2001年のアメリカ。9月11日、午前9時。バージニア州の国家偵察局(NRO)では、訓練のためのシュミレーションとして、「企業の所有するジェット機がNRO本部のタワーに衝突する」と言う想定の訓練を予定していました。
そして別の所。国際テロ組織アルカイダにハイジャックされたユナイテッド航空175便が、ワールドトレードセンターに衝突する事になったのが、同日、午前9時3分だったそうです。
世の中いつ、何があるかわかりません。できるだけお早めにご決断ください。
常に大地震の事なんて考えてたら生活なんてできないよ。
それも一理あるかもしれません。
しかし神様は
「それもそうですね。
それではあなたの周りだけ地震が来ないようにしてあげましょう。」
そう言ってくれる事は
決して無いのです。
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