こんにちは。虚兎です。
今日も「ちんすこう学」のお勉強です。
より良い未来に向けて、一緒に楽しく学んでいきましょう。
そのかたち
私達がちんすこうを愛でる時にまず注目するのが、その斬新な形状です。
近未来か、はたまた太古を思わせる丸みを帯びた細長いフォルム。
そしてその横には躍動感溢れる、正体不明の謎のぎざぎざ。
そもそも琉球王朝時代のちんすこうは「金楚糕」と表記され、王族や貴族しか口にする事ができない「祝い菓子」の一つでした。
形状にしても現在の様なミステリアスな形では無く、花を模した円状に赤や黄色、緑等で着色も施され、優雅さと艶やかさを兼ね備えたまさに宴の場を華やかに彩るのに不可欠な存在だったと言えます。
ちんすこうが現在の形になったのは、戦後になってからの事でした。
丸く、大きく、食べるとこぼれやすい繊細かつ上品な菓子であるちんすこうは、当時の米軍基地で使われていたクッキーの型を利用する事で、現在のような一口サイズの細長い形状に姿を変えます。
さらに衛生面にも改良を施し、ビニールの袋に小分けする事で大量に生産できるようになると、瞬く間に世間に広まりを見せる事となりました。
そのあじ
現代のちんすこうの人気の理由として挙げられるのがフレーバーの多さです。
素朴なプレーンタイプをはじめ、チョコレートやミルク、抹茶、ごま、きな粉、コーヒー、ココナッツ等。ラインナップの多さは他の追随を許す事なく、
我々消費者に選ぶ楽しみを与えてくれるのも、銘菓であるちんすこうのキャパシティならではと言えます。
長い歴史の中で淘汰される事なく、時代と共に様々な形に姿や味を変え、古の昔から今日に至るまで人々に感動と笑顔を与え続けてくれたのも、ちんすこうの持つカリスマ性ならではといえるでしょう。
ちんすこうは今や私達の暮らしや社会に溶け込み、無くてはならないものとなりました。
その作り方
ちんすこうは、ご自宅でも簡単にご用意頂けます。
古の神菓子ちんすこうの作り方を学んでいきましょう。
※本場の物とは材料が異なります。及び、このちんすこうに横のぎざぎざはございません。
サラダ油 20g
上白糖 20g
下準備
- トレーにクッキングシートを敷いておく
- 薄力粉をふるいでふるっておく(ダマを無くす事で、均一に素早く混ざります)
- オーブントースターを170度で予熱しておく。
調理
さてここから調理に入ります。
虚兎からみんなへ
みなさんこんにちは。虚兎です。調理をはじめる前に、みんなへ。
どんな事でも最初は難しいものですが、諦めないで何度もやるうちに少しずつ少しずつ上達していくものです。
虚兎もそうでした。最初はへたっぴでしたが、頑張って作り続けているうちにだんだんと美味しく作れるようになりましたよ。
いくら失敗してもかまいません。
初めから上手にできる人などいないのですから。
肩の力を抜いてリラックスしたなら、さぁそれでは作っていきましょう。
1・薄力粉、サラダ油、砂糖を全てまぜる。
2・8つに分け、形を整える(1個約11g)
お疲れ様でした。
後はトレーに乗せオーブントースターで13〜15分程焼くと出来あがりです。
出きたては熱くて脆いので気をつけてね
おわりに
全2回に渡り沖縄の銘菓ちんすこうを学んでまいりました。
多少ではございますが、古の銘菓にして現代の私達と歩をそろえ、未来に向かって歩むちんすこうをご理解頂けた事と存じます。
ちんすこうを学び、おやつを学ぶ事で違う世界が広がり、今まで見えなかった物が見える様になります。そしてそれは何も精神的、知識的、思想的なもののみならず、ちんすこうを活かした趣味や、ちんすこう関連の職業につく際のアピール。及びスキルアップに繋がるなどの実用的な意味でも、今後の人生に大いに役立つ事でしょう。
しかしそのちんすこうの奥深さは、とうていこの場だけで学びきれるものではありません。
私達はこれからも生涯を通してちんすこうを学び、そしてまた共に学ぼうとする人々を、心から歓迎、応援致します。
ちんすこう学