古の昔より神聖な食べ物として崇めたてまつられてきたお餅。
その中でも、毎年お正月に欠かせない縁起物、鏡餅の歴史を探りながら、今夜はしっぽりいきましょう。
もくじ☟
こんにちは。虚兎です。
今日のテーマはこちら。
チーモです。
その中でも正月の風物詩である鏡餅を知り、更なる開運を目指しましょう。
その神聖
日本に稲作が伝わり、食糧を生産する時代に入ったたとされる縄文〜弥生時代。
発芽してから枯れるまでを生命の一生に例えた稲作信仰がはじまり、穀物にも稲霊(いなだま)や穀霊(こくれい)といった「魂」が宿ると信じ、それを祀る事で豊作を祈願しました。
稲は神聖な物とされ、それから作られる「餅」や「酒」も神聖な食べ物とし、儀式や祭り等のいわゆる「晴れの日」には欠かす事のできない縁起物となりました。
その餅
さて、鏡餅と言えば代表的な正月飾りですが、その癒し系のフォルムとは裏腹に、実に謎めいております。
食べ物とは縁遠そうな「鏡」と言う文字。
なぜか餅を2段重ねにする独特のスタイル。
そして頂点に鎮座する謎のミカン。
果たしてその正体とは??
その行事
そもそも年末年始の行事は、新年の神様である大年神様を祀る為のものだそう。
大掃除(すす払い)
年神様を迎える準備
門松
年神様が下界に降りてくる目印
しめ飾り
年神様を迎える為の神聖な場所を表す
初日の出
初日の出と共に年神様が降臨なされます
鏡餅
そして、肝心の鏡餅も例外ではございません。
鏡餅は…
なんと
年神様の依り代(宿る物)だそうです。
え?餅に!?
と言う事は正月の間は鏡餅が神様そのもの。
正月飾りでは無く本体。
メイン中のメインでした。
むむ…
(たしかウチの鏡餅、リラッ○マでした。)
鏡餅はお餅自体はもちろん、それを乗せてある箱から飾り付け、そして置く場所に至るまで、全てに意味があります。
「鏡」の謎
昔の鏡は丸い物でした。それを餅で表したため、その形状から鏡餅の名がついたとされます。
2段重ねの謎
この2段の餅は月と太陽、陰と陽を表しております。
2つ重ねる事で円満に年を重ねると言う意味だそう。
ミカンの謎
酔っ払って帰ってきたお父さんがノリで乗っけた物ではございません。
本来はこれミカンの一種で橙(だいだい)と言う物。
実が成熟しても落下しにくいため、新旧(代々)の実が同一の木に見られる事から(2〜3年もくっついているそう)、家族代々の繁栄を表しております。
しかし神様の頭にミカン乗っけていいのでしょうか。
そして柿
串柿と言う物がございます。
竹の串に、干し柿がいくつも刺さった物です。
それも鏡餅の重要な飾りの1つで、柿を嘉来(かき)と読み、幸せがやって来ると解くそう。
また、柿には大きな種が入っているため、子宝に恵まれると言う意味もあります。
餅。橙。柿。この3つは天皇家に受け継がれる伝説の三種の神器を表した物だとされています。
鏡餅(八咫の鏡 やたのかがみ)
橙(八尺瓊勾玉 やさかにのまがたま)
串柿(草薙の剣 くさなぎのつるぎ)
尚、飾る日や飾り付け等は、その地域により違いがございます。
さて、いかがでしたでしょうか。
お正月の象徴、鏡餅の事をわずかばかりですが、お分かり頂けた事と存じます。
あの色々な飾りの全てに意味があり、1つとして無駄な物はありません。
そして自分や家族、子孫に至るまでずっと幸せでありたいという思いを年神様にお願いするわけです。
日本の歴史の奥深さを知り
古来より受け継がれし伝統に胸を打たれると共に
鏡餅をおしるこの材料としてしか見ていなかった自分をただ恥じるばかりです。
特別ふろく
これで完璧!に近いはず。
お正月用 鏡餅チェックシート
尚、地域によって飾り付けが違うと思われます。ふふっ。
お読みいただきありがとうございます☆
presented by 虚兎
©️2020 虚兎