鶴亀
幸福の象徴と言えば鶴と亀です。
そこにはどんな理由があるのでしょうか。
よーしっ!今回も虚兎と一緒に、その謎を紐解いてみましょうよ!
こんにちは。虚兎です。
鶴と亀は縁起物として有名です。
古来より世間一般に広く親しまれているこのコンビ、業界内ではかなりの大御所と言えます。
長年に渡り第一線で活躍できる、その秘訣とは何でしょう。
今回も古文献からその秘密を探って行きたいと思います。
もくじ☟
まずは鶴
鶴です。
足が長く、白くてとても綺麗な鳥ですね。
鶴は夫婦円満の象徴です。
一度つがいになったオスとメスは離れる事なく、一生を添い遂げるとされています。
そして鶴の鳴き声は遠〜くまで聞こえるそう。そのため天におられる神様にもその声が聞こえると言う事だそうです。
なるほど。とてもステキなエピソードですね。
千羽鶴
「祈願などのために製作するもの」と言うように、漠然としか知らない千羽鶴。
その背景も、しっかりと確認しておきましょう。
意味としては縁起の良い鶴が千羽いる事から、更なる吉兆を祈願すると言う事。
鯛の鯛みたいな事ですね。
千羽とは多数と言う意味で、千羽ちょうどでなくても良いそうです。気持ちが大事と言う事ですね。
折り紙の歴史としましては、江戸時代に和紙の生産が増え、それに伴い折り紙が普及しはじめました。
その後、段々と子供の遊びとなり、折り鶴が折られるようになったと言う訳です。
次に亀
亀です。
中国では亀は神聖なものとされているそう。
不老不死の仙人が住む蓬莱山(ほうらいさん)と言う山を背負った巨大な亀さんがいたり、四神では北方を守護する玄武さん等。
そして日本では、亀は金運の縁起物としての性質があります。
クサガメや、ニホンイシガメの子供は甲羅が江戸時代の硬貨、「銭」に似ている事から「銭亀」と呼ばれました。
そして昔はお金を貯金する際に甕(かめ)に入れていたそう。
つまり甕(かめ)だから亀になるんですって。
ふむ。
甕だから亀になるんですって。
浦島太郎の亀
浦島太郎を竜宮城に案内する亀。
物語の中核を成すキーマンですが、その正体は塩椎神(しおつちのかみ)と言う、海の神様だそうです。
なるほど、神を助けたとなれば竜宮城での盛大なおもてなし具合も納得できます。
しかし亀の神様、浜でこっそり何してたんですかね。
尚、蓑亀(みのかめ)と言われる亀がおります。
種類の事ではなく、甲羅に藻がくっついて、蓑(ワラを編んで作ったレインコート)を背負っているような姿の亀です。
絵などで、尻尾の部分に長い毛が生えているような亀を見た事があれば、その亀の事です。
浦島太郎の亀はこの蓑亀だとされています。なんか威厳がありますね。
そして鶴と亀
さて。鶴と亀の縁起の良さはお分かり頂けた事と存じます。
しかし、なぜ鶴と亀はワンセットとして扱われるのでしょうか。
なぜ数多ある縁起物の中からこのコンビが生まれたのでしょうか。
「鶴は千年 亀は万年」と言う言葉がございます。
鶴亀とついた時点で、誰もが連想するであろうこの言葉。
まぁ結果から言うと、それです。
ふふっ。
さて、鶴は千年亀は万年と言う言葉は、中国より伝わった言葉です。
鶴も亀も長寿として知られ、鶴はおよそ30年程、亀は種類によりますが、何と100年も生きるとされております。
ちなみに2019年。アフリカでとある亀さんが、病気によって亡くなってしまいました。
首長の宮殿で飼育されていたその亀さんは、なんと344歳だったとされています。
しかし動物の専門家達は、亀がそれほど長生きするのは疑わしいと、疑念を抱いているそう。
真実はもはや、闇の中です。
ともかく鶴と亀。
日本の縁起の象徴のようなこの黄金コンビ。
鶴は「夫婦円満」亀は「金運」。
そしてこの2つはどちらも「長寿」も祈願しているわけです。
そしてわざわざ合わせる理由があるとしたら、愛情、金運、長寿と、人生に必要なもの全てを祈願できると言う事ですかね?
特別ふろく
これはご利益が期待できるはず。
鶴亀さん足形入り色紙レプリカ。
お読み頂きありがとうございます☆
presented by 虚兎
©️2020 虚兎