こんにちは。虚兎です。
はじめましての方にも心を込めてご挨拶。
うつろうさぎと申します。どうぞよろしくお願い致します。
霊界通信機
ドラ◯もんの秘密道具ではありません。
トーマス・エジソン最後の発明。霊界通信機について見ていきましょう。
そもそもエジソンって?
霊界通信機
蓄音機、白熱電球、映写機と、およそ1300もの発明を世に送り出した、発明王トーマス・アルバ・エジソン。
彼が晩年心血を注ぎ没頭した発明が、
霊界通信機
これは一体どんな機械ですか?
いい質問です。
これはなんと。
霊界と通信するための機械なのです。
生きとし生ける者、全ての命ある者は、いずれその生涯を終える事になります。
しかし魂と言う存在は永遠に生き続けると考えた世紀の発明王はその証明のために、人生を終えるまでの15年間を、その研究に費やすのです。
エジソンと超能力
ふむ…霊界通信とは…。一見すると全く科学者らしからぬ発想ですね。
そもそも死後の世界など、本当に存在するのかすら定かではありません。
しかしそこは「世紀の発明王」と呼ばれる天才です。全く根拠の無いものに没頭するとは思えませんが、一体何があったと言うのでしょう。
1916年。エジソンは友人の紹介で、バート・リーズと言う人物と知り合う事となります。
ある日エジソンは、リーズを自分の実験室に招待しました。
約束の日、実験室にやってきたリーズはエジソンに向かい、「私は超能力者であり、第二の目を持っている。」と言い放ちます。
そしてリーズは室内にいるエジソンの助手の中から1人を選ぶと、彼に隣室に行き、紙に自分の母の旧姓や出身地、その他いくつかの情報を書いて持ってくるようにと頼みます。
その通りにしたエジソンの助手。書き終え部屋に戻ってくるなり、リーズは紙に書いてある事を全て言い当ててしまうのでした。
他の助手達も次々にリーズを試しますが、またしてもリーズは事もなく全ての事柄を的中させます。
そしてとうとうエジソンの番。
ちょうどその頃アルカリ電池の研究をしていた彼は、隣室ではなく、わざわざ別の建物までいくと、旧姓でもなく出身地でもなく、紙にこう書き出します。
「アルカリ電池を作るのに、水素化ニッケルより良い材料があるだろうか?」
実験室に戻ってきたエジソン。彼に向かってリーズは言います。
「いや、アルカリ電池の材料として、水素化ニッケルに勝るものはありません。」
これには流石の発明王も、超能力の存在を認めるしかなかった事でしょう。
なるほど、しかし霊界通信機よりリーズさんが気になりますね。
マンガだと頑固な研究者は超能力など決して認めたがりませんが、好奇心の強いエジソンさん。目の前に実在する未知の不思議に目を輝かせていた事でしょう。
最後の発明 霊界通信機
世紀の発明王が、最後の15年間を賭けた霊界通信機。彼の頭の中にある霊界通信機とはどのようなものでしょう。
謎の男、バート・リーズとの出会いで、がぜん研究心に火がついたエジソン。
リーズが行った「人の考えを読む」と言う能力についてエジソンは、脳が発する信号が大気中にある極小の粒子を伝わって、相手の脳に伝わるのではないかと考えます。
科学者であるエジソンはオカルトや超自然の現象も科学的に捉えていました。
彼は「魂」と言うものをエネルギーとして考え、さらにその魂は宇宙のエネルギーの一部としています。
そして魂と言うエネルギーは消滅せずに人間の死後も存在し、このエネルギーの蓄積が、「記憶」であると考えたのです。
魂がエネルギーとして残っているならば、それを受信する事ができるはず。
こうしてエジソンはそのための装置の開発に乗り出しました。
霊界通信機。それは死後の世界の解明にもつながるとんでもない研究ですね。
これはぜひとも完成させてほしいものです。
発明王の死。そして…
1931年10月18日。発明王エジソンは、アメリカ ニュージャージー州 ウエストオレンジの自宅で84年の生涯に幕をとじます。
その後、霊界通信機はどうなったのでしょうか。
彼は生前、何故か知人に「自分の死後、霊界通信機の研究材料は全て廃棄してほしい」と、頼んだそうです。
そして遺言通りに資料も材料も完全に抹消されてしまいました。
エジソンの霊界通信機は完成しなかったのでしょうか。
それとも完成させてしまったからこそなのでしょうか。
だとしたらエジソンは一体何を見たのでしょうか。
この世とあの世を繋ぐ霊界通信機は、多くの謎を残し、後世にて様々な憶測が飛び交う中、歴史からその姿を消してしまったのです。
とても残念な結果ですが、仕方ありません。
まだまだあるよ。ミステリーたくさん
ミステリーはまだまだございます。
こちらは普段、主に初心者の為のブログの書き方や、アフィリエイトなどの「ブログ術」。
そして、怖いけどついつい見たくなる「動物による恐怖の事件」などの記事を扱っておられる「クマさん」の記事になります。
都市伝説や映画で話題!
伝説の「犬鳴村」
実在するのか?するとすればどのような村なのか?そして、それに関連する凄惨な事件とは?
こちらもぜひ、あわせてお読み頂けますよう。
謎の男リーズさん
エジソンに霊界通信機を作るきっかけを与えた謎の男バート・リーズ。
彼はその後もエジソンと親交を続けていたそうです。
そして1926年。リーズは超能力の問題で、あらぬ疑いをかけられ、詐欺の罪で告訴されていまいました。
その事を知ったエジソンは、ニューヨークの新聞社宛てにリーズを弁護する手紙を書きます。
しかし判事も陪審員もその話にはあまり耳を貸さなかったそうです。
もはやリーズにとって無罪を勝ち取る方法は1つ。リーズは観衆の目が隅々まで届く裁判所の中、かつてエジソンの実験室でやったのと同じ透視能力を披露しなければならなくなったのです。
リーズは判事に、前にある用紙に何かを書くように要求します。そしてそれを誰にも見られないようにと。
そして静寂の包む裁判所の中、リーズは口を開きます。
「閣下は、こうお書きになりました…」
言い終えたリーズ。イカサマなどしようもない状況です。
判事はもう一度紙に目を通し静かに頷くと、裁判の閉廷を宣言したそうです。
かくして無罪を勝ち取ったバート・リーズ。
その後の消息はわかりません。
終わりに
いかがでしたでしょうか。世紀の発明王の最後の発明「霊界通信機」。
「Diary and Sundry Observations」
には、なんと霊界通信機の構想の記述があったそうですが、再販時には削除されたそうです。
何故エジソンは15年もの研究結果を消し去ってしまったのか。
謎は深まるばかり。
恐ろしい話です。