こんにちは。虚兎です。
今日も「ちんすこう学」を学んでいきたいと思います。より良い未来に向けて、一緒に楽しく学んでいきましょう。
ちんすこう学・基礎編2
4・そのかたち
私達がちんすこうを頂く時にまず注目するのが、その斬新な形状です。
近未来かはたまた太古を思わせる、丸みを帯びた細長いフォルム。そしてその横には躍動感溢れる謎のぎざぎざ。
そもそも琉球王朝時代のちんすこうは「金楚糕」と表記され、王族や貴族しか口にする事ができない「祝い菓子」の一つでした。
形状にしても現在の様なミステリアスな形では無く、花を模した円状に赤や黄色、緑等で着色も施され、優雅さと艶やかさを兼ね備えたまさに宴の場を華やかに彩るのに不可欠な存在だったと言えます。
ちんすこうが現在の形になったのは、戦後になってからの事でした。
丸く、大きく、食べるとこぼれやすい繊細かつ上品な菓子であるちんすこうは、当時の米軍基地で使われていたクッキーの型を利用する事で、現在のような一口サイズの細長い形状に姿を変えます。
さらに衛生面にも改良を施し、ビニールの袋に小分けする事で大量に生産できるようになると、瞬く間に世間に広まりを見せる事となりました。
現代ではよりカジュアルな形や、南国である寛大な沖縄ならではのユニークな形も製造され、消費者である私達をを「目」からも楽しませてくれます。
5・そのあじ
現代のちんすこうの人気の理由として挙げられるのがフレーバーの多さです。
素朴なプレーンタイプをはじめ、チョコレートやミルク、抹茶、ごま、きな粉、コーヒー、ココナッツ等。ラインナップの多さは他の追随を許す事なく、
我々消費者に選ぶ楽しみを与えてくれるのも、銘菓であるちんすこうのキャパシティならではと言えます。更には油を豊富に使った焼き菓子にもかかわらず、パインやマンゴー、シークワーサー等のギャンブル性の高い「フルーツ」までも取り込むなど、その推しの強さとフロンティアスピリッツは止まる事を知りません。
長い歴史の中で淘汰される事なく、時代と共に様々な形に姿や味を変え、古(いにしえ)の昔から今日に至るまで人々に感動と笑顔を与え続けてくれたのも、ちんすこうの持つカリスマ性ならではといえるでしょう。
ちんすこうは今や私達の暮らしや社会に溶け込み、無くてはならないものとなりました。
本日のコラム(第2回)
共に歩む〜Little Friend〜
こんにちは。虚兎です。
ちんすこうの多々ある魅力の一つとして美味しさや形はもちろんの事、そのネームバリューも大いに関係していると考えられます。
かの王国の祝い菓子であるとともに、日本の南国。誰もが憧れる国内の楽園「沖縄」の代表的な菓子と言う事実が、その人気を後押ししていると言えるでしょう。
そんな大スターである「ちんすこう」が、奢る事なく謙虚にも世間一般に広がるとなればその神対応に
高感度は急上昇です。
ちんすこうの優しい甘さと口当たりは、いつになっても幼い頃出会った時のままでした。
きっと琉球の王族や貴族達もその昔、私達と同じ感動に笑みをこぼした事でしょう。
お読み頂きありがとうございます。
おまけ
ドットでつくろう第4回(Happy Halloween ver.)
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